

|

|





グローバル化の進展により宇部興産のような素材型の企業でも従来の製品・サービスでは生き残っていくことが困難となり、新しい価値の創造が強く求められています。今後、勝者として生き残っていくためには、経営資源である「人、モノ、金、情報」を効率的に活用することが必要です。
何れも大切な経営資源ですが、企業を動かす一番の原動力となるのは「人」です。どんなに「モノ」、「金」、「情報」が潤沢に揃っていても、「人」が機能しなければ、企業の存続はありえません。有為な人材を採用し、仕事を通じて「企業に貢献する人材」、更には「社会に貢献する人材」に育成することが、宇部興産として重要な経営課題の一つであると考えています。
現在、宇部興産はグローバルに事業展開する「特殊化学会社」としての地位を築いていますが、その発祥は今から100年以上前、宇部の石炭採掘を目的として設立された沖の山炭鉱でした。その創業者が、「石炭の埋蔵量には限りがある。天与の資源を自分たちの代で掘り尽してしまう前に、無限の冨を生む工業を起こしていくべきだ」と説き、機械、セメント、化学と次々に事業を創り出し、また一方では、地域や社会との「共存同栄」の思想の下、鉄道や電気など宇部の社会資本整備を次々と進めました。その原動力となったのは、「人材」でした。これからも、無限の価値を生み出す「人材」を造り続ける企業でありたいと思っています。



宇部興産が求める人材は、自分の領域では誰にも負けない高度な専門性を持ち、成果を生み出せる「プロフェッショナル」として活躍できる人材です。「プロフェッショナル」な人材は、常に当事者感覚と広い視野を持ち、会社・上司が何をしてくれるかではなく、自分自身が周囲に対して何ができるかを考えて行動することにより、専門性を活用し成果に結びつけることができます。宇部興産を目指す人に対しても、「プロフェッショナル」になれる資質のある方であって欲しいと考えます。学業でもスポーツでも大学生活を通じて自分の頭で考え、行動に移してきた人には、魅力を感じます。
宇部興産は今まで居心地の良い会社といわれてきました。確かに社員にとって居心地の良さは大切ですが、企業競争力強化のため、現在、競争と効率重視という良い意味での緊張感のある社内風土形成に力を入れています。その一例として成果主義的な要素を取り入れた人事制度を導入し、成果を出した人を正当に評価していきます。そして「社内」「社外」を問わず、互いを尊重し、切磋琢磨する、よきライバルとなり得る社員であって欲しいと願っています。



宇部興産では、新たな価値を創造する人材の育成に繋がる仕組みとして、成果主義的な要素を組み込んだ人事制度を2001年4月から導入しています。この人事制度では、資格・評価・育成・賃金を有機的に連携させ、やれば報われる仕組みを通じて社員、一人一人の自己実現を目指しています。総合職と基幹職の2 コースを設定していますが、その中で学卒社員は、原則、次のような役割が求められる総合職として位置付けています。
1)専門的知識・技術および企画力を有し、主として企画・判断業務を遂行すること。
2)部門、職場の目標に基づき、自らが設定した課題を創意と工夫により解決すること。
3)経営幹部および上級管理職になること。
この人事制度における育成は、「目標管理制度」「キャリア開発シート」を基本として進められます。
会社や所属部門の目標を踏まえて、期首に自ら担当業務の目標、達成基準、達成方法について上司と相談の上で設定し、目標達成に対して最も効果的な方法を意識しながら仕事を進める姿勢を身に付けさせる「目標管理制度」により、担当職務についての動機付けを高め、安定した業績を上げられるようにサポートします。また毎年一回「キャリア開発シート」を作成し、上司との面談を通して、自らのキャリアをどのように伸ばしていくかを考える機会も設けています。



「部下の育成は上司の重要な職務」であり「自らの成長は、社員の重要な責務」との認識に立ち、業務を通じたOJT(on the job training)を中心に、OJTを補完する、職場を離れての教育・研修と自己啓発支援制度を通じて、一人一人の社員の能力向上をサポートします。





階層別研修
1)導入研修
入社後、約3週間にわたる集合研修で、社会人としての意識付、会社概要、事業所見学、ビジネスマナー教育を通じて宇部興産の社員としての一体感を醸成し、社会人としての順調な第一歩を踏み出せるようサポートします。
2)フォローアップ研修
入社後、約半年が経過したところで、担当業務を振返り、仕事を進める上での基本スキルを確認します。同時に自己の行動特性の把握や自己理解を進めて今後の成長のために目標設定を行います。
3)3年次研修
入社後約3年が経過したところで、自己の現状を認識した上で、自立したプロフェッショナル社員を目指し、組織の中で自立して成果を上げていくための考え方、ノウハウを学びます。
4)キャリアデザイン研修
30歳前後の社員に対し「全員がプロフェッショナル」という人材育成の基本理念の下、自身の知識・スキルややりたいこと・思い、及び会社の期待などを棚卸し、総合的に今後のキャリアデザインを考える場を提供します。

国際ビジネス要員研修
将来、宇部興産のグローバルビジネスの中枢を担える人材を育成するため、MBA研修と海外現地法人での実務研修の2つの派遣研修制度を用意しています。他に海外法務や研究・技術修得を目的とした国内外大学・研究機関への派遣制度もあります。

選抜型育成研修
経営環境の変化を敏感に捉え、事業のビジョンを構築、実行のための変革を推進する人材を、経営幹部候補として早期に選抜し育成することを目的として「ビジネスリーダー研修」「マネジメントリーダー研修」を実施しています。

自己啓発支援
自ら学ぼうとする人に対しては、「通信教育講座」の受講料やTOEIC受験料の半額を奨励金として支給する制度や、業務遂行上必要な公的資格を取得するための受験料・経費を補助する「社外資格取得援助制度」などにより支援します。
|

|